「貴重・稀少」を意味する名を冠した、キングスバリー社の最高峰デキャンタシリーズ〈サー オビール〉。歴代ボトルはいずれも希少な秘蔵原酒が充填され、その存在感はまさに特別。そのシリーズに、年末に向けて長期熟成ブレンデッド〈メインバライル〉が入荷いたしました。
〈メインバライル（Mhain Baraille）〉とはゲール語で「ONLY BARREL」＝シングルカスクを意味し、今回ご紹介のボトルは1976年蒸留・42年熟成の長期熟成ヴィンテージ。ブレンデッドでありながら一樽のみでリリースされる極めて稀有な仕様です。
一般的にシングルモルトが主役として語られ、ブレンデッドは一段低く評価されがちですが、これは本来の楽しみ方が異なるだけだと感じます。シングルモルトが麦芽の個性と厚いボディを真っ向から味わうウイスキーだとすれば、ブレンデッドは強く個性的なモルトと、繊細で滑らかなグレーンを調和させる職人技、つまり 多様な原酒が織りなす複雑さ を楽しむウイスキーです。
その複雑さを成立させる条件はただひとつ ― 原酒それぞれが十分に熟成し、魅力ある風味を備えていること。42年という長く厳しい熟成期間を経たこのボトルは、その条件を間違いなく満たし、ブレンデッドの真価を存分に体現しているはずです。
内容の詳細は公開されていないものの、長期熟成ゆえに滲む深みと奥行きは想像に難くありません。シングルモルトを好む方にこそ届けたい一本。これまでブレンデッドを距離置いてきた方にも、新しい扉を開くきっかけとなることでしょう。
【テイスティングノート】
深みのあるゴールド色をした、驚くべき42年もののブレンデッドスコッチウイスキー。
やわらかいフルーツ、若干のカラメル、ほのかな柑橘を感じるふくよかで複雑な香り。口にするとやわらかくなめらかで、あたたかいバタートーストや甘いバニラの風味にナッツのオイル味がわずかに加わる。フィニッシュは美しく、バニラの甘さが強まり、挽いたスパイスやかすなかチョコレートが感じられる。
※こちらは、ボトルの販売の商品です。
